自覚症状がない病気の兆候を発見する検診センターでの働き方とは？

自分の健康状態についてわかっているつもりになっている人も少なくありません。しかし、生活習慣病やがんのように、自覚症状がないまま進行する病気もあります。そのため、「健康診断で病気を発見した」という人も多く、厚生労働省の調査によると、「自覚症状がなかったが健康診断で精密検査をすすめられ、検査を受けた結果、がんだと判明した」という人は41.5％もいました。初期段階で発見できればすぐに治療できるので完治も可能です。健康状態を確認するためにも定期的に健康診断を受けることが大切です。

健診と検診はどちらも「病気の早期発見」が目的ですが、どのような点が異なっているのでしょうか。1つずつ詳しく説明していきます。健診は事業主が労働者に対して年に1回は実施することを義務づけているもので、身体測定や血液検査、尿検査や胸部X線検査などが主な内容です。一方、検診は特定の病気を発見するために行うもので、がん検診がこれに該当します。自治体が主導している対策型がん検診と様々なオプションが用意されている任意型がん検診の2種類あります。

生活習慣病やがんのように、自覚症状がない病気を早期発見するために様々な検査を行っているのが検診センターです。病院に併設しているタイプや独立しているタイプ、指定された会場に出向く巡回タイプと色々な種類があります。検診センターには多くの人が訪れるため、効率よく検査できるように迅速かつ正確な対応が求められます。臨床経験が浅い人は難しいかもしれません。近年は健康志向が高まっています。病気の早期発見や予防につながる検診センターの需要は今後さらに高まっていくと考えられ、将来性も期待できる職場です。